頑張り屋さんほど抱え込んでしまう

私はこれまでたくさんの人のお話を聞いてきました。

その中で感じることがあります。

本当にしんどそうな人ほど、

「大丈夫です」

と言うことが多いのです。

周りから見れば十分頑張っている。

休んだ方がいいように見える。

少し肩の力を抜いてもいいように見える。

それでも本人は、

「まだ大丈夫です」

「これくらい普通です」

「もっと大変な人もいますから」

と言います。

私はその言葉を聞くたびに、

昔の自分を思い出します。

私も同じだったからです。

しんどい時ほど頑張る。

不安な時ほど動く。

迷った時ほど何かを増やそうとする。

そんなクセがありました。

何か問題が起きたら、

自分が頑張ればいいと思っていました。

もっと努力すればいい。

もっと我慢すればいい。

もっと工夫すればいい。

そうやって乗り越えてきた経験もあります。

だからこそ、

「頑張る」が自分の得意技になっていました。

でも得意技は、

ときどき落とし穴にもなります。

頑張れる人は、頑張れてしまうのです。

本当は休んだ方がいい時でも。

本当は誰かに頼った方がいい時でも。

本当は立ち止まった方がいい時でも。

頑張れてしまう。

だから限界に気づくのが遅くなります。

私自身、

ここ数年でそのことを何度も感じました。

以前の私は、

「何かを始めなければ」

「収入を作らなければ」

「早く次の道を見つけなければ」

と考えていました。

もちろん現実的なことを考えるのは大切です。

でも当時の私は、

不安を感じるたびに

アクセルを踏もうとしていた気がします。

体は疲れている。

心も疲れている。

それなのに、

もっと頑張らなきゃと思っていました。

今振り返ると、

必要だったのは新しい行動ではなく、

自分の状態を認めることだったのかもしれません。

「疲れているな」

「不安なんだな」

「今は立ち止まる時期なんだな」

そう認めることです。

でも頑張り屋さんにとって、

それは意外と難しい。

なぜなら、

頑張らない自分に

価値がないように感じてしまうからです。

何かしていないと不安になる。

成果がないと焦る。

進んでいない気がする。

そんな気持ちになることがあります。

でも最近は思います。

頑張ることだけが前進ではない。

休むことも前進。

迷うことも前進。

考えることも前進。

何もしない時間も前進。

人生にはそんな時期があるのだと思います。

相談支援の仕事をしていた時、

私は多くの人が

「自分に厳しすぎる」ことを知りました。

他人には優しいのに、

自分には厳しい。

他人には休んでいいと言えるのに、

自分には言えない。

そんな人が本当にたくさんいました。

もしかすると、

この文章を読んでいる人の中にもいるかもしれません。

もしそうなら、

少しだけ自分に聞いてみてください。

今、本当に必要なのは頑張ることですか?

それとも休むことですか?

答えは人それぞれです。

でも少なくとも、

休むことは怠けることではありません。

立ち止まることは負けることではありません。

抱え込みすぎた荷物を少し下ろすことも、

人生には必要なのだと思います。

私もまだ練習中です。

でも以前より少しだけ、

頑張らない自分にも丸をつけられるようになりました。

だから今日も、

頑張りすぎている自分に気づいたら、

少しだけ肩の力を抜いてみようと思います。

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