答えを急がなくてもいい

私は昔から、答えを急ぐ人でした。

何か問題が起きると、

「どうしたらいいんだろう」

と考え始めます。

そして答えが見つかるまで考え続ける。

できるだけ早く解決したい。

できるだけ早く安心したい。

そんな気持ちが強かったように思います。

でも人生には、

すぐに答えが出ないことがあります。

むしろ本当に大切なことほど、

簡単には答えが出ないのかもしれません。

仕事のこと。

人間関係のこと。

これからの生き方のこと。

家族のこと。

健康のこと。

どれも正解が一つではありません。

だからこそ悩みます。

私自身、

これからの働き方について考える時間が増えました。

今まで積み上げてきた経験をどう活かすのか。

新しいことに挑戦するのか。

それとも全く違う道を探すのか。

考えれば考えるほど分からなくなることがありました。

そんな時の私は、

「早く決めなければ」

と思っていました。

周りは進んでいるように見える。

誰かは新しい仕事を始めている。

誰かは収入を増やしている。

そんな姿を見ると焦ります。

自分だけが立ち止まっているように感じるのです。

でも、ある時ふと思いました。

本当に今、答えを出さなければいけないのだろうか。

もしかしたら私は、

答えが出ていないことに

焦っているだけなのかもしれない。

そう考えた時、少し肩の力が抜けました。

相談支援の仕事をしていた時も感じていました。

人は焦って出した答えより、

時間をかけてたどり着いた答えの方が

納得して進めることが多いのです。

もちろん例外もあります。

急いで決めなければならない場面もあります。

でも人生の方向性のような大きなテーマは、

考える時間そのものが必要なことがあります。

種を植えた翌日に花は咲きません。

土の中で見えない時間があります。

根を張る時間があります。

私たちはその時間を見ることができません。

でも確実に育っています。

人の心も少し似ている気がします。

迷っている時間。

考えている時間。

立ち止まっている時間。

一見すると何も進んでいないように

見えるかもしれません。

でもその時間があるからこそ、

後になって自分らしい答えが見つかることがあります。

私は最近、

「まだ分からない」

という状態を

以前より受け入れられるようになりました。

昔は苦手でした。

分からないことが不安でした。

でも今は、

分からないまま過ごす時間にも

意味があると思っています。

答えを出すことだけが前進ではありません。

問いを持ち続けることも前進です。

悩むことも前進です。

迷うことも前進です。

なぜなら、その問いと向き合っているからです。

もし今、

答えが出なくて苦しい人がいたら、

少しだけ思い出してほしいことがあります。

今すぐ決めなくてもいいことがある。

今すぐ答えを出さなくてもいい問いがある。

人生にはそんな時間もあるということです。

焦る気持ちがあるのは自然です。

不安になるのも自然です。

私も今でもそうです。

それでも、

答えが出ない自分を責めなくなった時、

少しだけ生きるのが楽になりました。

だから今日も、

無理に結論を出そうとしなくて大丈夫。

答えが見つかるまでの時間も、

人生の大切な一部なのだと思っています。

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